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ワインリスト

タプ・コプ ピノ・ノワール クヴェヴリ 2020

タプ・コプ ピノ・ノワール 2020 クヴェヴリ

tap-kop pinot noir 2020 ქვევრი

蔵出し参考価格 税別3,500円(3,850円)
生産本数 83本
栽培責任者 近藤良介
ぶどう生産地 KONDOヴィンヤード タプ・コプ農場(三笠市)
品種 ピノ・ノワール 100%(クローン:MV6、777、667、115、113、オキシデント)
農薬 化学肥料、除草剤不使用。
ボルドー系農薬5回と、殺菌剤1回、殺虫剤1回使用
ぶどう収穫日 2020年10月24日
瓶詰日 2021年8月18日

仕込み方法

ピンセットで灰色カビ病の選果を徹底的に行い、網で除梗をしたのち、破砕して斜里窯産クヴェヴリへ仕込み。1か月間のピジャージュののち、蓋をして6か月間の醸し。プレスしてステンレスタンクで4か月の熟成。無濾過、清澄剤、添加剤等不使用。亜硫酸無添加。

「小型クヴェヴリでやってみた」不定期シリーズの第1作目になります。これまでにも90~160Lの小型斜里窯製クヴェヴリを使って様々な品種、仕込み方法での試みをしてきましたが、あまりにも小ロットなことや、品質的にまだ試験の域を出ないと判断したことなどを理由に最終的には全て「konkonクヴェヴリ」にブレンドしてきた歴史があり、今回は初めてリリースまでたどり着いたワインになります。自分自身に何らかのテーマがあったときや、収穫し初めの少量品種などを使って品質的にある程度の納得があったときのみ、今後もリリースがあるかもしれません。

ぶどうはタプコプ・ピノノワールの原料と同じ、ただし、クヴェヴリでの長期仕込みは熟度の高いぶどうを使うことが基本なので、収穫最終日の最も熟したぶどうのみを使用しています。豊作だった2020年だからこそできる贅沢なチャレンジだったかもしれません。

「ピノ・ノワールのワインとは」。この命題へ深く立ち入ろうとすると、ワインを造る立場からも飲み手の立場からも、世界各国どの1人に聞いても、面倒な議論の対象になることは間違いないでしょう。まずブルゴーニュがあり、その中でも細かな産地、造り手などが細分化され、例えば我々が造る北海道、空知、そして三笠エリアのピノを語る時にも、意識するとしないに関わらずそれらのワインとの比較から始まるのではないでしょうか。

言い換えればピノ・ノワールのワインはかくあるべき、もしくはこうあってほしいという観念は、ワインを造り、飲む人の側に必ずと言っていいほどあり、ピノ・ノワールのワインをただの赤ワインという意識で飲む人は稀だと思われます。植えられている土壌は粘土か石灰質か?除梗割合は?醸し期間は?ピジャージュなのか、ルモンタージュなのか?..

そんなあなたに、そして私に届けたい1本です。書きながら逆にハードル上げている感もありますが、これはそんな逆説的な気持ち込みでお楽しみいただけると嬉しいです。できれば2025年ごろまで寝かせることをお勧めします。

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