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「kondo vineyard」について

「kondo vineyard」は、北海道空知管内にある小さな町で、ワインのぶどうを育てる家族経営の農家です。2007年に初めて畑を拓き、2021年で15年目のシーズンを迎えました。2017年には、念願のワイナリー「栗澤ワインズ」を20年来の仲間でもあり先輩でもあるナカザワヴィンヤードの中澤さんご夫妻とともに立ち上げました。

畑の概要

畑の概要

「kondo vineyard」には対照的な2つの農場があります。2007年に初めて拓いた三笠市達布の「タプ・コプ農場」と、2011年に拓いた岩見沢市栗沢町茂世丑の「モセウシ農場」です。どちらもその地域のアイヌ語地名からつけられており、タプ・コプは「盛り上がったような丘」、モセウシは「イラクサが多いところ」という意味があるそうです。

2つの畑は、兄の良介と弟の拓身、兄弟それぞれの農家で管理されており、それらを総称して「kondo vineyard」の畑、と便宜上呼んでいます。

畑について

タプ・コプ農場

2007年、木々の生い茂る耕作放棄地を開墾。
急傾斜、不耕起。
夏は暑く、鳥やセミの声がいつも騒がしい畑。

場所:北海道三笠市達布地区
地勢:標高100~120m、東南東向き 平均傾斜角15度
面積:2.0ヘクタール
品種:ピノ・ノワール、ソーヴィニョン・ブラン、レンベルガー、混植区 他

モセウシ農場

2011年に初植栽。ゆるやかな丘陵地を少しずつ緑に。
馬耕による土づくり。
風が強く、北国の厳しさを教えてくれる畑。

場所:岩見沢市栗沢町茂世丑地区
地勢:標高70m、なだらかに西~北向き
面積:2.0ヘクタール
品種:ピノ・ノワール、ソーヴィニョン・ブラン、オーセロワ、ピノ・グリ、混植区 他

ワイン造りの歩み

ワイン造りの歩み

「kondo vineyard」では、2008年に最初のぶどうをタプ・コプ農場に植栽し、その3年後の2010年に初収穫となりました。しかし、その年は残念ながら通常のワインとしてリリースされるために十分な量のぶどうを収穫することはできず、数十本程度の試験醸造にとどまる結果となりました。

翌2011年。岩見沢市栗沢町茂世丑に「モセウシ農場」を拓き、2つの畑を管理することになりました。少ないながらも約600kgのぶどうが収穫され、札幌市南区にある「さっぽろ藤野ワイナリー」の施設をお借りして、ワインの醸造をさせていただきました。それらのワインは、2012年夏に、「タプ・コプ ブラン」、「タプ・コプ ペティアン」の名前で発売され、ようやく製品化の第一歩を踏み出しました。

2012年、ぶどう畑を拓いて5年目のこの年に、また一つの転機が訪れました。

弟の拓身が農家として独立し、タプ・コプ農場の一部の管理をすることになりました。また、モセウシ農場がある栗沢町に、「10Rワイナリー」が立ち上がり、「kondo vineyard」産のぶどうは全てその施設で醸造させていただくことになりました。2013年以降収穫量は少しずつ増え、「タプ・コプ」シリーズやネゴシアン(買いぶどう)主体の「ナカイ・ミュラワ」などのワインを2016年まで5年間委託醸造しました。

そして2017年。同じ栗沢町で「クリサワ・ブラン」を造るナカザワ・ヴィンヤードの中澤夫妻、それに弟の拓身との3戸の農家で、「栗澤ワインズ」を設立し、いよいよ自分たち自身での醸造が始まりました。生産量も少しずつ増え、2020年春の「kondo vineyard」の出荷量は、約4,600本になっています。

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