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タプ・コプ ピノ・ノワール 2020年

タプ・コプ ピノ・ノワール 2020

tap-kop pinot noir 2020

蔵出し参考価格 税別3,200円(3,520円)
生産本数 1,882本
栽培責任者 近藤拓身
ぶどう生産地 KONDOヴィンヤード タプ・コプ農場(三笠市)
品種 ピノ・ノワール 100%(クローン:MV6、オキシデント、667)
農薬 化学肥料、除草剤不使用。
ボルドー系農薬5回と、殺菌剤1回、殺虫剤1回使用
ぶどう収穫日 2020年10月8日~24日
瓶詰日 2021年7月23日

試飲レポート

試飲日 コメント 現状 今後
2022/12/17
香りはほどほど。酸がやや勝つがバランスは良い。余韻は長い。
×
あと2年ほど。
2023/02/04
赤い小果実と青さが同居。酸がやや勝つがバランスは良い。余韻は長い。
×
あと2年ほど。
2023/02/07
赤系ベリーがトップに。フレッシュな酸。余韻は長い。
×
あと2年ほど。
2023/02/25
赤系ベリーがトップに。フレッシュな酸。余韻は長い。
×
あと2年ほど。
2024/01/20
香りはキイチゴ、フレッシュな小果実。酸が高く、中盤のボリュームはやや低い。溌剌とした北のピノ。
×
まだ全体に若い印象。もう少し待ちたい。2025~2028

仕込み方法

畑の区画ごとに5日間に分けて収穫。ピンセットで灰色カビ病の選果を行い、網で除梗をしたのちプラスチックタンクへ仕込み。前半3日間に収穫したぶどうは、その後3週間自然発生する炭酸ガスにてセミ・マセラシオン・カルボニック。後半に収穫したぶどうは、除梗と同時に軽く破砕し、前半と同じタンクに追加で仕込み。徐々にピジャージュをしながら、最初の仕込みから数えて45日後にプレス。80%を樽に、20%をステンレスタンクに移して発酵を継続させ、MLF(乳酸発酵)も自然に経過。樽熟成8ヶ月。無濾過、清澄剤、添加剤等不使用。亜硫酸10ppm添加。

2020年を一言で表せばシンプルに「豊作」の2文字になります。これまで最も本数の多かった2017の1,021本を大幅に上回り、今回は何と1,882本!そう聞くと収穫過多なのではと心配されそうですがご安心ください、これでもhaあたりの収穫量は5,000kg(約35hl)程度なので、単純な比較はできませんがブルゴーニュのグランクリュとさほど変わりません。今までの穫れ高がおかしかったということでしょう。

夏の暑さと日照量はプラスに働いたものの、秋にあるべき寒暖差が足りず、加えて雨量もある程度あったことからいつものように灰色カビ病が発生し、物理的に房数が多かったことから選果作業に取られる時間が膨大になりました。それでも、人の良いボランティアさんをなだめたりすかしたりだましたり?しながら何とかきっちりとやり遂げ、ほぼ健全な状態で仕込むことができました。

急激に収穫量が増えたことで樽の数が足りず、全体の20%程度はステンレスタンクで熟成をしています。現時点での香りや味わいがやや固く、閉じた印象があるのはその影響があるかもしれません。

スモモやクランベリーなど、酸味のある赤系小果実を連想させる一方で、樽由来のバニラやアーモンドのような香りが混在した印象で、一体感を得るにはまだ数年の熟成が必要かもしれません。前半に収穫したぶどうからはやや高めの酸と若い果実が、後半のぶどうからは果実のポテンシャルと熟したタンニンが与えられ、全てがこなれてくるとスケールの大きな、伸びやかなワインになると思います。飲み頃は2024年~2029年ぐらい。

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