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タプ・コプ ブラン 2021

タプ・コプ ブラン 2021

Tap-kop Blanc 2021

蔵出し参考価格 税別3,200円(3,520円)
生産本数 1,619本
栽培責任者 近藤良介
醸造責任者 近藤良介
ぶどう生産地 KONDOヴィンヤード タプ・コプ農場(三笠市)85%
モセウシ農場(岩見沢市栗沢町)15%
品種 ソーヴィニョン・ブラン97%、シャルドネ 3%
農薬 化学肥料、除草剤不使用。
ボルドー系農薬5回と、殺菌剤1回使用
ぶどう収穫日 2021年10月24日
瓶詰日 2022年12月24日

仕込み方法

垂直バスケット式プレス機で36時間をかけて房ごとプレス。発酵前おり引き(デブルバージュ)はせずに600L樽とステンレス樽に重力で移したあと、自然酵母により発酵。同じ容器でそのまま6か月間発酵させ、ジョージア産クヴェヴリに移して発酵を継続。さらに5か月の熟成。無濾過、清澄剤、添加剤等不使用。亜硫酸10ppm添加。

2021年は、2020年に続いて気持ちよくシーズンを終えることができたヴィンテージになりました。春から初夏にかけて大きな天候の崩れは無く、開花期も順調に経過。7月の月間雨量がわずか7mm、連日30℃を越える暑さと干ばつに見舞われて成熟が進みすぎたものの、晩熟型のソーヴィニョン・ブランは酸も適度に残り、バランスの良いぶどうが収穫できたと思っています。

ただこの年の栗澤ワインズでは、のちに「2021年問題」と呼ばれる、白ワインで発酵が終わらない現象が相次いで起こり、3者それぞれに明暗の分かれたヴィンテージにもなりました。

過去にたびたびタプ・コプ ブランで起きていた残糖有りの「Z現象」がクリサワブランやT-ブランでも起こってしまい、今までとは異なったバランスのワインを出荷せざるを得ない状況になったのですが、今回のソーヴィニョン・ブランも途中までは”Z”どころか完全な甘口ワインになる雰囲気で、それを回避するために発酵力の強いクヴェヴリに移し替えて、結果辛口に仕上げたという経緯になっています。ワインに糖分が残ると、再発酵や酢酸生成などのリスクもあるので、生産者としては心の平安のために、完全に発酵を終わらせて瓶詰めをしたいところなのです。

暑い夏の影響でアルコールは図らずも14.0%となり、数字的には重い仕上がりとなりました。ただ、クヴェヴリ熟成の影響で全体に丸みを帯びている印象なので、これでもか!という強さは感じさせません。リリース時点ではまだ果実香は閉じ気味、飲み込んだ時に表れる南国系フルーツの余韻に、ポテンシャルの高さを感じます。ぜひ1~2年は寝かせて抜栓してみてください。

紆余曲折あって2020との同時リリースになりました。いずれもこれまでのタプ・コプ ブランとは異なるアプローチなので、過去のイメージにとらわれ過ぎずに楽しんでいただければ嬉しいです。

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