ワインリスト
コンコン クヴェヴリ 2021
konkon kvevri 2021
蔵出し参考価格 | 税別3,500円(3,850円) |
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生産本数 | 1,020本 |
栽培責任者 | 近藤良介 |
醸造責任者 | 近藤良介 |
ぶどう生産地 | KONDOヴィンヤード タプ・コプ農場(三笠市達布) モセウシ農場(岩見沢市栗沢町茂世丑) |
品種 | 混植区のぶどう8種以上 ピノ・グリ、オーセロワ、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、ゲヴュルツ・トラミナー、ケルナー、シルバーナー、リースリング他 |
農薬 | 化学肥料、除草剤不使用。 ボルドー系農薬6回使用 |
ぶどう収穫日 | 2020年10月15日~22日 |
瓶詰日 | 2022年9月16日 |
仕込み方法
ぶどうは全て網で除梗し、手動式ローラー破砕機で破砕をしたのちに、ジョージア産と斜里窯産クヴェヴリに仕込み。そのまま6か月の発酵と熟成を経て、上澄みの部分のみを樽へ移動。5ヶ月間の樽熟成を経て瓶詰め。無濾過。清澄剤、添加剤等不使用。亜硫酸無添加。
2021年は、前年に続いて非常に良いヴィンテージとなりました。特に、夏は連日の30℃越え、雨もほとんど降らず、モセウシの畑では干ばつが心配になるほどでした。収穫の秋もまずまずの天候に恵まれて、早熟ながら酸もしっかり残すことができました。結果的に、これまで過去最高のヴィンテージとされた2014年に匹敵するぶどうが収穫できたと思っています。
konkonクヴェヴリ2020の案内文には、「これまで4年間の試作期間を経て、2021からはいよいよ本製品となる見込み」と、書いていました。果たして結果はどうだったでしょう。北海道のクヴェヴリ仕込みに一定の方向性を見出だし、自分の仕事と結果としてのワインの味のイメージがようやく結びついたという意味では、ある程度納得ができるというのが正直な思いです。
ポイントは、①クヴェヴリでの醸し期間 ②醸し後に沈んだもろみ(果皮と種)をプレスしたワインをどう使うか、③醸し後の熟成方法 そして④として、この一連の工程を次の収穫、つまり1年以内に完了させられるかどうか、その4つの問いに一応の筋道をつけた点です。
簡潔な答えとしては、①は秋から春までの6か月、②プレスランは翌ヴィンテージのワインにブレンドする、③は樽で5~6か月の熟成(もし空きがあれば大樽)、そこまでを1年として、さらに6か月の瓶熟成。今後はこの仕込み方法を基本形として、作柄に応じてより精度を高めていきたいと考えています。
プレスランを翌年に回したとはいえ、まだ澱が多めというのはご愛嬌ということで…(笑)。例年のように、できればお手元で瓶を立ててしばらく静置し、その澱が沈み切った時が飲み頃の始まりです。決して澱がもやもやしている間は抜栓しないでください。例外なく味がばらついています。
若いうちは紅茶や金柑などの香りに、中盤は味わいの複雑性を持ちながらもフレッシュな白ワインの印象。熟成が増すとショウガやクローブ、バラなどの華やかで奥行きのある香りが開きはじめ、冷涼感のある酸が馴染むと同時にボリューム感を伴ったアンバー・ワイン(あえてオレンジワインとは言いません!)に変化していくと想像しています。完成品ということでラベルと価格も一新しました。瓶口を右に倒してラベルを横にして見ると何かが見えてくる…かも。