ワインリスト

ナカイ・ミュラワ 2024
蔵出し参考価格 | 税別2,500円(2,750円) |
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生産本数 | 2,254本 |
ぶどう生産地 | 余市町登地区 中井農園 KONDOヴィンヤード モセウシ農場 |
品種 | ミュラー・トゥルガウ 78%、オーセロワ 22% |
農薬 | 中井農園は慣行農法による栽培 化学肥料、除草剤不使用。 ボルドー系農薬8回、硫黄系農薬2回、化学合成殺菌剤1回、化学合成殺虫剤1回 |
ぶどう収穫日 | 2024年9月19日、27日(ミュラー・トゥル ガウ) 9月23、24日(オーセロワ) |
瓶詰日 | 2024年12月24日 |


仕込み方法
ミュラー・トゥルガウは、収穫を2回に分けて垂直式油圧バスケットプレス機で全房プレスをし、発酵前おり引き(デブルバージュ)はせずそのままプラスチックタンクにて自然酵母で発酵。オーセロワは、約1/4を10日間の醸し、2/3は全房プレスしステンレスタンクで自然発酵。全てのロットが発酵を終了した後にブレンドをし、プレス時に冷凍保存していたオーセロワの果汁を溶かして加えて瓶詰めし、自身の糖分により瓶内で2次発酵。無濾過、清澄剤、添加剤等不使用。亜硫酸無添加。
久しぶりに秋の天候に恵まれた2024年。雨の影響をほとんど受けず、とても健全なぶどうを収穫することができました。ここ数年は、このミュラワの仕込み時期はまだ残暑があることも多かったのですが、9月、10月と夜温が下がり、夜通し行われるプレス作業も液温を気にすることなく終わらせることができました。
ミュラー・トゥルガウ、オーセロワともに早生の品種で、ここ数年の酷暑の影響から酸の減少に気を使いながら収穫時期が早まる傾向にあります。そのため収穫は2回に分け、1回目は酸の確保、2回目は必要十分な糖分(アルコール)の確保と目的を分けて収穫をしています。
2013年から基本的に造りを変えていないこのナカイ・ミュラワですが、ワインへの厚みと香りの複雑性を期待しながら今回初めてオーセロワの一部を醸し(ワイン全体の5%)てブレンドしています。収穫が早まるとどうしても果実そのものの成熟が犠牲になるので、その影響を少しでも補完するのが狙いでもあります。
個人的にはうまくはまっていると感じていて、特に中盤から余韻にかけての口あたりの重層的な変化は、これまでフレッシュ感が前面に出ていた印象から少し落ち着いた雰囲気になっていて、ガスが抜けてからも美味しく飲める仕上がりになっています。時代とともに変化を遂げたナカイ・ミュラワの第2章をぜひお楽しみください!